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―隣国の文化に触れ日韓の輪が出来た!―
去る2012年7月15日(日)東日本大震災で最も被害を受けた岩手県大船渡市は震災後久しぶりに笑顔の花が咲いた。 地元で参加した延べ140余名の方たちは韓国料理教室や多彩なハングル文字、歌、会話、ゲームで楽しむ韓国語講座で楽しい時間をおくり、震災の辛い思いや長い仮設住宅生活の中での疲れを拭い払った。
この行事は当法人と夢商店街カルチャー教室が共催して地元NPO法人チャイルドファンド・ジャパンと協力して行われた。当法人は「希望のコミュニティ形成」を目指して地元の関係者と住民たちと協力して大震災復興の事業としてこのような事業を定期的に続ける予定である。
今回の行事は地元の新聞と放送局から大きく取材されるほど関心が高かった。(東海新報、テレビ岩手)
前回の訪問から3ヶ月になる7月14日の夜に事務所を出発し、車で10時間かけて岩手県大船渡市に着きました。
今回の訪問は、被災地である大船渡市で15日に開催される「日・韓文化交流会;岩手の共に楽しむ韓国体験」を支援する為でした。当法人「日韓」の東日本大震災支援活動の一環として地域のコミュニティー(夢商店街韓国語教室)とNPO法人チャイルド・ファンド・ジャパンの協力の下、行うことができました。
15日当日、開催場所の大船渡地区公民館では地元住民のスタッフの方々が笑顔で私達を迎えてくれました。現地の韓国語先生のユン・ファンシクさんは「皆が今日の行事の為に一所懸命で、昨日も夜12時過ぎるまで横断幕を作ったりして皆の絆が一層深まった気がします」と話してくれました。その横断幕は私たちが見ても素晴らしく、愛情のこもったものでした。
最初に韓国料理教室があって「三色海苔巻と海鮮チヂミ」を約50人が参加して活気溢れる雰囲気の中で作りました。韓国の俳優 ソン・スンホンさんが大好きな大塚幸子さんは彼の写真入りの手作りエプロン姿で参加し、とても印象的でした。盛岡から来られた方は「海苔巻は日本だけのものだと思っていたけど隣の国の韓国にもあったんですね~。しかし酢飯ではなくゴマ油を使うのでびっくりしました」と感想を述べました。皆で自分達が作った韓国料理と東京からお土産で持って行った韓国の果物のチャメを食べながら辛いことを忘れて楽しい時間を過ごす事が出来ました。その後、続けて‘韓国語の発音のルールや韓国語の歌’を習う時は先生のお話をメモしながら熱心に聞く姿がとても印象的でした。ま た、「会話で楽しむ韓国語」の時間に韓国語の数字でのビンゴゲームで賞品の韓国のお菓子をもらったり、韓国の韓服を着て写真を取る時は本当に喜んでいました。
16日の帰りの朝は韓国語教室の開設の中心となった上野英明さん(夢の商店街の‘うえの’魚屋さんの社長)が私達の為に魚を水揚げする港につれて行ってくれました。大きい被害を受けて絶望の状態だった大船渡市の港が徐々に元気を取り戻しているところをきっと私達に見せてあげたかったからだと思います。
ここに来て被災者の方々と直接お話しをして見て感じたことは彼らのしっかりと前を向いて生きていこうとする意志の強さとこのように人との絆を大切にして新たな希望や生きる力を生み出していることです。
別れる時に「来てくれてありがとうございました。また来て下さいね!」とあいさつをしてくれました。これからもしっかりとしたコミュニティーになる様支援を続けて行きたいと思います。(趙修賢)
韓国の食文化にほんの少しだけ触れただけなのに、とても楽しかったです。
韓国語がもっとすらすら話せたらどんなによいだろうと思いました。
とても楽しかったです。
チヂミの切り方が斜めだったり、海苔巻の海苔にごま油を塗るだの、韓国独特のやり方が学べてよかったです。
韓国語講座も大変わかりやすく、歌で楽しく勉強できました。
苦手な数字もゲームをしながら自然に覚えることができました。
歌が好きなのでもっと教わりたいと思うほど楽しかった。
日韓交流の輪ができたと思います。
楽しくて忘れられない日だった。
先生の教え方がわかりやすい。ハングル教室のみんながすごい。
楽しく料理を作る参加者たち
チヂミと海苔巻が美味しくできました!!
作った料理で楽しく交流する参加者たち
韓国語教室で久しぶりに笑顔が戻った
韓服を着たら私もモデル!
地元のマスコミから取材を受ける様子
テレビ岩手で本行事の様子が紹介されました。以下からご覧になれます。
手を、つなごう。岩手 ~明日への希望~
(記事をクリックすると大きくなります。)
―東日本大震災地大船渡で韓国語講座開始―
“大きな地震そしてとてつもない津波で町は一瞬のうちに廃墟と化しました。しかし自分の家は山のほうにあるので流されるとは思いもしませんでした。初めはこの実状が受け入れられなく、現実なのか夢なのか区別できませんでした。しばらく後に流された自宅を探したところ全てが壊れ形も歪んでいる中、なんと私の部屋の中に韓流スター、ソン・スンホンさんの写真が残っていました。これこそ私がこの家に住んでいたという唯一の証拠です。今は、私に元気を与えてくれる宝物です”
(Oさん)
東京から車で6時間半、休憩なく走ってこのくらいかかる岩手県大船渡市に4月15日訪問した。三陸の地で最も被害が大きかったこの都市で、韓国語を通して仮設住宅に住む住民たちの交流と心の癒しプログラムが4月13日から始まった。
“韓国語を勉強したくて1時間半も離れている水沢まで行こうと思った時に大船渡に韓国語教室ができることを知りすごく嬉しくなりました”と言う上野さん。韓国時代劇ドラマが好きな上野さんは仮設商店街で魚屋さんを経営しながら仮設住宅住民たちのコミュニティを作るために尽力している中、韓流ドラマやK-POPに関心がある人が多いことに気づいた。上野さんは仮設住宅団地のコミュニティ形成プロジェクトを進めているNPO法人チャイルド・ファンド・ジャパンに韓国語教室をお願いした。担当のマネジャーは例外のことであるがコミュニティ結成に役に立つと思ってインターネットで<韓国語>と<文化交流>で検索したところNPO法人日韓文化交流会と繋がった。
“日韓において積極的に文化交流活動とボランティア活動をしているNPO法人日韓文化交流会が一番適切だと思いました。チャイルド・ファンド・ジャパンは子供中心の支援活動を世界中で行ってきますが、NPO法人日韓文化交流会もアジアの子供たちを支援するGFSC活動をしているのでお互い共通点があり、このプロジェクトのパートナーになるには一番ふさわしいと思いました”(チャイルド・ファンド・ジャパン プロジェクトマネジャー)
今後、NPO法人日韓文化交流会は石巻市雄勝で推進している「希望の和太鼓プロジェクト」と共に新たに大船渡で始まる韓国語教室を全面的に支援していく方針である。講師募集及び教習法指導と教科書、教具を支援していくなかで、韓流体験、韓国ツアーなども計画できれば韓国語を通した交流や心のケア―につながるだろう。
© NPO法人日韓文化交流会 GFSC事務局